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おうちのかたへ  朝倉先生からのメッセージ

『場合の数』は子どもだけでなく、大人にとっても非常に難しい単元です。私の教室では子どもたちとほぼ同数のママやパパが一緒に授業を受けていらっしゃいます。ほかの単元では余裕でも、『場合の数』の単元では、ママやパパたちも生徒と化しています。冒頭にあった「このプリントを使うみなさんへ」に書いた写真を撮るのにかかる時間の予測では、子どもたち同様、予想が大きく外れるようです。

『場合の数』は親が子に教えることが非常に困難な単元です。算数を教えている先生たちですら、「これで合っているだろうか?」と不安になるぐらいです。

何通りあるのかを考える材科はふだんの生活の中にたくさんあります。例えば家族でドライブをするときに、誰がどの座席につくかという「座り方」などもその例です。このようなことをいちいち考えないで日々過ごしているので、ふだんの生活では『場合の数』と疎遠になっています。ところが算数では、ふだん疎遠になっている『場合の数』が問題として出題されます。何通りあるのかを求めるときには、論理的に考える能力が必要となりますが、子どもたちにはこの「論理」というものが非常に難解であり、合点がいかないので、「この単元は仕上がった」という気持ちに到達することがほとんどないのです。簡単に言えば“『場合の数』は苦手”という表現になるでしょう。

算数が得意な子どもの場合には、「直感的にとらえてうまくいった」とか、「野性の勘でこうじゃないかと思った」というコメントがよくあります。『場合の数』ではこれが障害となってしまいます。直感や野性の勘では全く歯が立たない単元だからです。

今回のひみつ道具は『場合の数カード』です。このカードを並べて、2けたの数や3けたの数を作ってみたり何通りあるかを求めてみたり、実際にやってみてください。手で触れて体感することで、論理はより強固となっていきます。おうちのみなさまも紙の上の勉強だけで理論を理解することは難しいということを経験として感じていらっしゃるだろうと思います。やってみるからこそわかることはたくさんあります。

日本中で『場合の数』が苦手なお子さんが多いなか、このプリントでひとりでも多く“『場合の数』が得意”と感じるようになってほしいと願っています。